『梅干し先生』
私が幼稚園の時の体育(運動?)の先生のあだ名です。
今となっては何故そんなあだ名を付けられていたのか、
私自身が先生をそのように面と向かって呼んでいたのか記憶が無いのですが、間違いのない記憶として、
『梅干し先生』
が体育の先生でした。
子供心にはとても怖い先生でした。(子供にとっては梅干しの強烈な酸味が恐ろしく怖いものだったからなのかもしれない。。)
例えば、運動会に向けて組み体操として3段程のピラミッドをやっていた際、一番上の子が頂上でお漏らしをしてしまい、上から順にその水分が伝って落ちてきた時にも『梅干し先生』は、
「そのまま全員我慢しなさいっ!」
と言い、流れる汗と液体をピラミッドを崩すことなく享受せねばならぬ過酷を強いたり(今ならシャンパンタワーだー!と喜ぶかもしれませんが。。)、ちょっとやそっと泣くぐらいでは運動の科目を免除してくれることのない怖い先生でした。
そんな怖い『梅干し先生』でしたが、今の私に繋がる考え方を教えてくださったのもその先生なのです。
私が通っていた幼稚園は同じ地域に三つの園を運営している幼稚園でした。ある時三つの園合同の選抜サッカーチームつくることになり、選考の為に各幼稚園毎に試合形式で力量を試されるという日がありました。
その頃のサッカーのレベルはまだJリーグもない時代ですし、幼稚園児の頭には戦術も何もない状態でボールがあれば皆で群がりボールを取り合うそんな状況でした。
その時も、ボールが右に行けばキーパー以外の子供達は右に行き、左にボールが転がれば左に全員が羊の群れのように動く、そんな状況でした。
かく言う私は、何故か相手ゴールの前でゴールポストにもたれ掛かかり、その状況をボーッと眺めていました。その当時身体の小さかった私では皆の中でボールを取ろうとしても取れないと半ば諦めていたのです。
暫くすると、その群れからポーーンとボールが転がり出てきて私の方にボールが来るではありませんか!
私は小走りで相手のゴールポストから走り出て、軽く触ったらゴールすることが出来たのです。
それを見ていた梅干し先生は、
「凄い!みんながボールを追い回している時に、人と違う場所でボールを待っていた兼田君はえらい!」
と褒めてくれました。
いつもは怖いだけの先生だったので、ゴールを決めたことより褒められたことがとても嬉しく、
『人(普通)と違う=良い事』
と幼心に刻まれました。(選抜チームにも入れてもらえました)
それ以来、心のどこかで“普通とは違う事”を探し求めている気がします。
今運営している『名古屋ホシみっつ不動産』でも梅干し先生の教えは活きているように思います。
一般的に不動産は、築年数や金額、立地といった一律の条件で検索しご紹介するという方法が一般的ですが、15年以上この仕事をしてきて感じる事として、そういったスペックを超えた
“オモシロい物件”=ホシみっつな物件
が沢山あるという事です。
そんな物件を探し出してご紹介する事はとても時間と手間がかかりますが、きっとお客様の役に立つことになると信じて日々スタッフとマーケットの掘り出しをしています。
梅干し先生の教えの元に運営している「名古屋ホシみっつ不動産」は、言うなれば、
名古屋“梅干し不動産”でもいいのかもしれませんね。
それでは、
ホシみっつな毎日を☆